小学生の中学準備④(最終回)

 東温市見奈良に教室を構える個別指導塾「力学習塾(ちから学習塾)」です。中学準備の秋、ということで始めた小学生の中学準備に関してのコラムは、今回で4回目、そして最終回になります。

 ※これまでのコラムもぜひご一読ください。以下のリンクからどうぞ。

 ①定期テストがある

 ②成績に順位がつくようになる

 ③教科ごとに先生が変わる

 最終回となる今回は、『④英数国理社は「思考力」が必要な学習内容が劇的に増える』についてです。

 この話題、はじめに少しお堅いテーマで話さなくてはいけません。それは、2020年大学入試改革についてです。力学習塾は小中生専門個別指導塾ですから、大学入試が変わろうが変わらまいが関係ないと思われるかもしれませんが、実は関係大有りなんです。それは、大学入試が変わると高校教育が変わり、高校教育が変わると高校入試が変わり、高校入試が変わると中学校教育が変わり、中学校教育が変わると小学校教育が変わる、という感じで学校教育は大学入試を起点に編成されるからです。ですから、大学入試の大きな改革が起こる今、当塾に通う小学生や中学生も学びの内容が大きく変わっているのです。

 これまでの学校教育では、知識の習得に重きを置いた教育がなされてきました。多くの知識を習得するために必要なのは「理解する力」です。これまでの教育というと、とかく悪者扱いされることが多いです。「知識詰込みは意味が無い」とか「知識だけあっても社会では通用しない」とか「知識重視だから日本の教育は遅れている」とか。しかし本来勉強とは、知らないことや分からないことや出来ないことを知ったり分かるようになったり出来るようになったりする行為や過程のことのハズ。その観点から考えれば、知識を理解するということ自体は悪いことではないと思います。要は、これまでの教育があまりにも知識量を重視する傾向にあったため、本来必要な「理解」がいつの間にか重視されなくなり、抜け落ちていたことが問題なのだと、私自身は結論付けました。「理解」が抜け落ちた知識ですから、それはただ「知っている」ことに過ぎません。「知っている」けど「理解」していませんから、使える知識になっていないのです。ですから、私は今でも当塾の生徒には、口をすっぱくして「覚えようとしないでいいから、理解しながらやりなさい。理解できていれば、繰り返しやっている中で自然と覚えるし、使える知識として残るから。」という指導をしています。学習の源となるのはいつだって新しい知識ですからね。

 さて、話が学校教育改革から少し脱線してしまいましたので軌道修正します。ご存知の方も多いと思いますが、大学入試センター試験は今年度(2020年1月実施)で終了し、来年度から新たに大学入学共通テストが実施されることとなっています。ここでは新たな入試制度の詳細についは割愛しますが、この大学入試改革の狙いは、これまでの知識偏重から脱却を目指すものになっています。そしてこの大学入試改革を足掛かりに、これからの学校教育では以下の要素をバランスよく育てていくことを柱としています。

・知識と技能の習得

・思考力/判断力/表現力の強化

・主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ姿勢を身につける

 知識・技能・思考力等は、すでに小学校のテストの観点別評価の項目にもなっていますね。また、共同して学ぶ姿勢を身につけるため、学校ではすでにグループワークやプレゼンテーションの機会が劇的に増やされています。このように、学校では来る大きな改革を前に、新たな取り組みがどんどんなされています。では、今の子供たちは一昔前の子供たちと比べて、知識偏重ではなくなってきているのか、というと狙い通りにはなっていないのが現実です。もちろん新たな取り組みを始めた段階ですから、まだまだこれからの話ではあるのですが、、、

 では、なぜ新たな取り組みをしてもうまくいかないのでしょうか。様々な原因が考えられると思いますが、私は「思考力/判断力/表現力」が欠如している子供が多いことと、さらにその状況を改善するための方策が今のところ学校教育の現場にはない、ということが原因であると考えています。※「思考力/判断力/表現力」が欠如している原因についてまで言及すると、大変なボリュームになりそうなので、ご興味をお持ちの方は教室でお話しましょう!

 例えば、学習面で思考力等が必要な場面の一つに、読解があります。「文章を読む」⇒「問いを読む」⇒「文章の中から正解の根拠を探して答える」という、一連の思考が必要になります。文章を読むことは思考しながら読まなければ、それはただ字を見ているだけですし、問いを読むということも、何を問われているのか思考しながら読まなければ、何を答えていいのかも分かりません。他にも、算数/数学の文章問題やグラフの利用問題なども、問題文やグラフをもとに自分で考えて式を立てて問われていることに答えていく必要があります。このように、思考力等は、それ単独で必要なのではなく、多くの場合「自分で読んで、思考しながら答える」ことが求められます。

 しかしながら、学校や多くの塾でさえも、読解問題が苦手⇒読書量を増やす、というような指導をします。算数/数学の文章題が苦手⇒たくさん解いて解き方を覚えなさい、という指導をします。これではいつまで経っても、元々思考力が備わっている生徒しか出来るようになりません。思考力が必要な場面で発揮できる思考力が無いのであれば、それを身につける努力をしなければ解決にはならないのです。

 そこで、力学習塾では、この冬、小学生国語の大幅な刷新を予定しています。これからの教育に欠かせないのは「自分で読む」⇒「思考する」⇒「答える」という論理的な思考です。この論理的な思考に的を絞った国語の指導を、現在鋭意準備中です。ご案内が完成し次第当WEBサイトでもお知らせをしていきます。

 思考力の発達は小学校高学年程度で止まってしまいます。ぜひとも、小学生のお子様をお持ちの保護者様は、これから社会に出ていくお子様にとって大きな財産となる思考力について重視していただき、ご縁がございましたらぜひ当塾にお手伝いをさせていただきたいと考えております。


 長くなってしまいましたが、小学生の中学準備についてのコラムは、これで終了です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 ◎当コラムでご紹介した、力学習塾の論理的な思考に的を絞った国語=論理国語のご案内は、鋭意制作中です。「完成し次第資料が欲しい!」という方は、コチラのお問合せフォームの「お問合せ種別」のその他をご選択いただき、お問合せ内容欄に『論理国語の資料希望』と入力してください。資料が完成し次第お届け致します。


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